泥に染まらず

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蓮の種は、長い間、土に埋もれたまま発芽能力を保持することができるらしい。

ゴミ焼却場の建設予定地で発生した古代蓮。
工事の掘削が発芽のタイミングになり、開花した蓮は、1400年から3000年前の形態のもので、今は焼却場近くに「古代蓮の里」として群生している。
この蓮の「里」がある一帯は、およそ2000年前は多様な水生植物が茂る湿地帯。
リアルな想像のつかない時代の、蓮の花咲く湿地帯の光景とは、いったい、どんなだったのだろう。
長い時を経て眠りから復活した蓮の群れに、奇跡の場所に招かれた気分。

早朝に咲いて昼には閉じてしまうと言われる蓮の花。
開花の時期には少しばかり早いようで、どの蕾も固く閉じて空を指している

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「泥より出でて泥に染まらず」。

成句にある気高い強さが自分にもあったらいいなと思う。

自信はないけれど、
「泥に染まらぬ強さ」の種は、皆、誰もが内に持っているのではないかとも思う。
それを芽生えさせ、育むかどうか。

蓮の種が土に埋もれたまま発芽能力を保持するのと同じく、
私の中にも種はあり、
気高い強さは、タイミングを待って眠っているのではないだろうか。
そう思うと、自分の中に清らかな希望を感じて、じわっと目頭が熱くなった。

「自信はないけれど……」の自信とは、自分にできるかどうかの自信に他ならない。


清々しい花の一斉咲きした光景が見たいな。
淡いピンクの花開く様を心に描きながら、蓮の里を後にした。


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2012.06.22


   

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by io_hazuki | 2018-06-18 07:00 | ◆おまけの一枚 | Comments(0)

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by 葉月いお
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