温泉に嵌ってからというもの、いい湯があると聞くと行ける限りの所は行ってみる。
カーナビを頼りに行き着く温泉地。
そうしてみると、温泉が好きでなかったら来なかっただろうし、地名すら知らずにいただろうという場所が多々ある。
小野上もその一つ。
お肌ツベツベになる泉質の高い“美人の湯”が豊富に湧く所だ。
温泉の他には目ぼしいものはなさそうな、畑が広がる寂れた風景。
でも、お湯に来ている地元の人たちの会話を聞くに寂れた空気は感じられない。
家事やら何やら忙しい合間を見て、豊かなお湯に浸かりに来る。
その日常のひとこまに、軽快な穏やかさが漂う。
静かな温泉地の小さな無人駅――小野上温泉駅。
辺りは夕陽が地上の色彩を吸収して、一日を終わらせにかかっている。
by io_hazuki
| 2012-03-14 16:54
| ◆おまけの一枚