魚の庭

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カテゴリ:◆いおろろ一枚( 6 )

月と花火

仕事帰りに、車で三浦半島の荒崎へ向かった。
今にしてみれば、あれが会社員最後の夏だった。

人けのない荒崎の入り江。
視界が群青色に染まり始めた頃、橙の大きな月が昇っていくのを見た。
半熟卵の黄味がかったライトは水面を照らしながら海を離れ、景色をまあるい月夜に塗り替える。
すると、そのうち、暗い水平線の彼方に赤や黄色の光が弾けだした。
あれは、どこの花火だったのだろう。

月を見にきたのでもなく、花火を見にきたのでもなく、なぜか夜の海へ行った夏の日の不思議な光景。
8月の、夏が高く滞空する時期になると思い出す。

あのときの潮の香り……。
ふと深呼吸をしてみるけれど、 光景は浮かべど匂ひは届かず。

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岬の入り江、月の道
波音ゆらゆら響いて揺れて
耳に体に届いて染みて
潮の香りにわたしも香る

不意に 水平線に灯る花火
赤いリズムに弾けて笑う

今夜の月は、優彩の橙
ゆらゆら響いて ほどけて揺れて

<2000.08.04>

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by io_hazuki | 2015-08-11 12:46 | ◆いおろろ一枚 | Comments(0)

部屋に満月

夜中にベランダに出ると、ちょうど正面に満月。

ここへ越して来て暫くは、ベランダが食卓になっていた。
朝食もお昼も夕食も、ベランダに置いたガーデンチェアとキャンプ用のテーブルで。
今でも、そこでお茶をしたり、空を見ながらぼーっとしたり。
ベランダは、一番気に入ってる場所なのだ。

ガーデンチェアで、暫し月見。

振り返ると、部屋にも満月が。
窓ガラスに映った月が、白い天井に浮かんでいた。

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モッコウバラの蕾
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by io_hazuki | 2013-04-27 02:20 | ◆いおろろ一枚 | Comments(0)

白の群れ

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by io_hazuki | 2013-04-02 11:00 | ◆いおろろ一枚 | Comments(0)

それぞれの桜

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誰にとっても一番なのは、自分が愛でて見る桜だろう。

国立にいた頃は、国立のバス通りの桜並木が大好きで誇らしくさえ思っていた。
九段にいた頃は、靖国さんの桜、田安門の桜、千鳥が淵の桜、東郷公園の桜と、どこの桜も全部まとめて九段の桜が大好きだった。

で、今はやはり、“町”で見る桜が好きなのだ。

人それぞれが愛でる好きな桜。
自分の中の一番は、誰にとっても、比べようがない。
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by io_hazuki | 2013-04-01 11:00 | ◆いおろろ一枚 | Comments(0)

青の宵

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三月も中旬にかかると、夕暮れどきの寒さも緩み、宵の口に外を歩くのが心地いい。
ゆったりゆるゆるした空気に浸り、公園の桜を偵察。
沈丁花の匂いが芳しく、桜の蕾は順調に膨らんでいる。

早咲きの花はすでに満開。
花見の人で賑わう前に、早い桜を見るのは得した気分になれる。

夜の桜は宵っ張り。
開いた花は、徹夜ハイで冴えた目を見開いているかのよう。
ちょっと怖い。

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蕾の固い枝影に囲まれて遠い星が輝きを灯もす。

青の空間で空を見あげる僕は、星にも月にも満たない宇宙の生き物になる。

2006.03.11
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by io_hazuki | 2013-03-11 17:52 | ◆いおろろ一枚 | Comments(0)

夏、来る(きたる)

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東京のお盆は7月。
毎年、盆入りの13日から始まる靖国さんの“みたままつり”は、雨に祟られることもしばしば。
どしゃぶりの雨で客足が伸びない日、参道沿いの屋台や、境内に開いた出店の人たちの表情はかなり厳しい。
晴れたら晴れたで、この蒸し暑い時期。
火を使う各店の熱と、そぞろ歩き、ときには押し合いへし合いの人々の熱気で、参道の空気はむんむん。
はしゃぎ気分の祭り客のどれほどの人が気づいているか、店の人たちの目は笑っちゃいない。

「暑くて、いられたもんじゃない」などと言いつつ、
それでも毎年、足が向いてしまう恒例の夏祭り。
靖国さんの近くを離れても、初日の13日には「みたまだ!」と反応してしまう。

“みたままつり”が終わると、じき梅雨明け。
いよいよ夏、本番だ。
でも、盆入りの祭りがもはや夏の始まり、夏の徴(しるし)。
梅雨明けの声より先に、夏、来たる。
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by io_hazuki | 2012-07-14 15:04 | ◆いおろろ一枚 | Comments(0)
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お陽さまコレクション・サンポ道 他、魚(いお)の画像綴り


by 葉月いお
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